ペンギンが飛び込み台に立っている。でも、飼育員が合図しても飛び込まない。シーソーにも乗らない。流木のハードルをなぎ倒して進む。
おたる水族館(小樽市祝津3丁目)で3月から、「ぺんぎんのじかん」が始まった。
これまで、「ショータイム」と呼んできたペンギンショーやイルカショーの名称を、「いきもののじかん」と変えた。
発案したのは飼育部長の角川雅俊さん(58)。獣医師でもある。ショーという言葉の「作り込んだもの」というニュアンスに違和感を感じていたという。
数年前から、同僚たちに相談していた。「ショーって言葉、もっと良い言い回しはないかね」
もともと、おたる水族館のペ…