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バスガイドが挟まれた電柱のある事故現場。花や飲み物が手向けられている=2024年6月19日午後2時33分、山形県上山市新湯、安斎耕一撮影
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 山形県上山市の温泉街で17日、後退する観光バスと電柱の間に挟まれ、このバスを誘導していたバスガイドの女性が亡くなった。女性は事故直前、叫びながらバスを止めようとしていたとみられている。痛ましい事故はなぜ起きたのか。

 発生は17日午前7時45分ごろ。上山市新湯の市道で、出発準備のため旅館前にバスを横付けしようとしたときだった。

 「ストップ!」――。

 旅館の支配人によると、発生当時、フロントにいた従業員がこんな女性の叫び声と車体をたたくような音を聞き、直後に「ガシャーン」とぶつかる音を聞いたという。

 この事故で、後退するバスを誘導していたバスガイドの佐々木仁美さん(39)=宮城県涌谷町=が電柱とバスの間に挟まれて死亡。頭を強く打ち、即死だったとみられる。上山署はバス運転手の男性(69)=宮城県登米市=を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕。容疑を過失運転致死に切り替え、任意で捜査を続けている。容疑を認めているという。

 署は「不注意や合図の見落とし、アクセルとブレーキの踏み間違いなど、あらゆる可能性が考えられる。捜査で明らかにしていきたい」と話す。

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