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週に数回、店主の求めに応じてパブで働くジョイさん=2024年7月4日午後7時4分、ロンドン、寺西和男撮影
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 4日投開票の英国の総選挙で、労働党が14年ぶりに政権の座につく公算が大きくなった。英国の昨年の実質経済成長率は主要7カ国(G7)でドイツに次いで低く、物価高への不満は高い。労働党は所得向上に向け、非正規雇用を含む労働条件の改善などを掲げており、労働市場改革の行方が注目されている。

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 「物価も高くて生活は大変だ」。ロンドン郊外の英国パブで働くプレマンジュ・チャンドリーさん(28)は嘆く。時給は最低賃金の11.44ポンド(2345円)。週に働く時間は決まっておらず、店主の求めに応じて週数回、1日3~4時間働く。顧客が少ない時は早めに帰るように言われることもある。「働く時間が長くなればうれしい」

 チャンドリーさんのような働き方は、英国では「ゼロ時間契約」と呼ばれる。英統計局の推計では、ゼロ時間契約で働く人は103万人。労働者の3%だが、実態はさらに多いとの見方もある。季節によって繁忙の差が激しい飲食店などで働く人が多いとされる。

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