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英ケンブリッジ大のジョン・ニルソンライト准教授=本人提供

 20日の参院選では、与党である自民党と公明党が大敗し、国民民主党や参政党が議席を伸ばしました。国外の有識者には、この状況はどう見えるのか。日本の現代政治に詳しい英ケンブリッジ大のジョン・ニルソンライト准教授に聞きました。

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 参院選の結果に驚きはありませんでした。移民問題や物価高、経済の低迷といった対処すべき問題がある上、米国の大統領はトランプ氏です。石破茂首相が「自民党が適切な解決策を有している」と有権者に納得させることは非常に困難でした。

参政党 従来の右翼と異なるイメージ

 一方、参政党の台頭を考えると、日本政治は根本的な構造の変化の最中にあると言えるでしょう。憲法の改正をうたい、強く民族主義的な性格を帯び、若い有権者から支持を得ているというのは、自民党が伝統的な支持基盤を失っている兆候です。

 参政党の神谷宗幣代表は、有…

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