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インタビューに応じる、日本損害保険協会の城田宏明・新会長(東京海上日動火災社長)=東京都千代田区

 28日に就任した日本損害保険協会の城田宏明・新会長(東京海上日動火災社長)が朝日新聞の取材に応じた。自動車ディーラーなどの店舗で、特定の損保1社の保険を顧客に推奨する慣行「テリトリー制」を見直す考えを示した。「保険会社の都合で、(顧客に最適な商品を提案する)比較推奨が機能しなくなっている」と述べた。

 損保にとってディーラーは、自動車保険を多く売ってくれる貴重な代理店だ。テリトリー制のもとでは、ディーラーが店舗ごとに特定の損保1社を指定し、その社の商品を顧客に推奨することになっている。

 選ばれなかった損保は、当該店舗で原則として営業しないといった暗黙のルールがある。販売を大きく左右するため、損保各社は営業活動ができるディーラーの店舗である、テリトリー獲得を競っている。

 一部のディーラーでは、損保社員による自動車購入や、イベントの手伝いなど、便宜供与の度合いに応じて、指定する社を決めていた。

 相次ぐ不祥事を受け、損保の…

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