カラフルなデザインの棺おけが展示され、「納棺体験」をする人もいた=2024年4月13日午前11時28分、東京都渋谷区渋谷2丁目、滝沢貴大撮影
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 さまざまな切り口で、「死」について楽しみながら考える一風変わったイベント「Death(デス)フェス」が東京都渋谷区の渋谷ヒカリエで開かれている。1年間に約150万人が亡くなり「多死社会」とも呼ばれる時代に、若い世代も含めて死について考えるきっかけにしてもらおうと、都内の会社経営者らが催した。

  • 14日は「よい死の日」 「Deathフェス」の企画者が考えたこと

 渋谷ヒカリエ8階の会場で様々なステージ企画や体験会が開かれている。13日に催されたのは、「地獄」の体験会。参加者は、日蓮宗の僧侶、久住謙昭さんから仏教の世界観について聞いた後、「地獄」の世界をVR(バーチャルリアリティー)で体験した。品川区の会社員、本間美夏さん(39)は「解説もVR映像も面白くて、楽しみながら地獄や仏教の考え方を知ることができた」と話した。

 プログラムはほかに、日本の墓の歴史や役割に関するジャーナリストの講演や、元陸上選手の為末大さんらによる「老い」や「死」に関しての議論など。棺おけの中に入る「納棺体験」や、死について来場者が語り合える「スナック」も開かれた。

 企画したのは、コワーキング…

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