貨物用のトラックに装飾や塗装を施した「デコトラ」を、アートとして展示する企画「DEKOTORA ART EXHIBITION 2025 ~世界を魅了する、反骨の美学。~」が、宇都宮市の「大谷資料館」で25日から始まる。大谷石採石場跡に、幻想的なライトアップでデコトラたちが浮かび上がる。27日まで。
高度経済成長期に生まれ、1975年から公開された映画「トラック野郎」で人気を集めたデコトラ。全国のトラックドライバーでつくる一般社団法人「全国哥麿(うたまろ)会」もあり、会員らは災害支援にも取り組んでいる。
展示された「デコトラ」を3Dで再現しました。動かしたり、近づいたりすることができます。読み込みに時間がかかるときがあります。
今回のイベントは企業のデザインなどを手掛けるグランドデザイン株式会社の主催で、デコトラをアートとして再定義した展示会は世界初だという。
西克徳社長(57)は、「世間では白い目で見られることもあるデコトラだが、独特の『反骨の美学』を持っている。災害支援にも取り組む哥麿会は、『あえて知られる必要もない』という考えだが、一般の人にもこの美学を感じてもらいたい」と話す。
トラック野郎で俳優の故・菅原文太さんが演じた星桃次郎の愛車「一番星号」や、全国哥麿会の田島順市会長が乗る「第三夜桜丸」など計7台が展示される。入場料は大人800円、中学生以下400円。