トランプ米大統領が関税に関する大統領令に署名したことを受け、取材に応じる石破茂首相=2025年9月5日午前10時31分、首相官邸、岩下毅撮影

 トランプ米大統領が日本から輸入する自動車に課す関税を引き下げる大統領令に署名したことを受け、石破茂首相は5日午前、首相官邸で記者団の取材に応じ、「米側の一日も早い関税引き下げの実現を最優先として調整を続けてきた。その結果、トランプ大統領により大統領令が署名された」と成果を強調した。

 首相は、訪米中の赤沢亮正経済再生相を通じてトランプ氏を日本に招待する内容の親書を送ったことも明らかにした。親書には「日米関係の黄金時代をともに築いていきたい」と記したという。

 首相は関税の影響について全国に事業者向けの特別相談窓口を設けていることを改めて説明し、「中小企業の資金繰り支援を通じて、経済、雇用への影響が極小化されることに万全を期したい」と述べた。

 大統領令の署名で日米関税交渉が一つの節目を迎えたことを受け、自身の進退への影響についても記者団に問われたが、首相は「関わりがあることではない」との考えを示した。

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