米大リーグのシアトル・マリナーズなどで投手として活躍した岩隈久志さん(43)が1月31日、東京都立青鳥(せいちょう)特別支援学校を訪れ、「ベースボール部」と交流した。選手たちは緊張しながら、投球動作や打撃の心構えを学んだ。
選手12人が参加した。昨秋のエース・岩本大志(1年)は、岩隈さんから投球時の体重移動のコツや、速球の握り方を教えてもらった。「ドキドキした。チームの目標は『1勝と1得点』です」と今年の活躍を誓った。
岩隈さんは練習後、選手たちに「キャッチボールを丁寧にやれば、今まで取られた点は半分になる。応援しているし、また来ます」と激励した。岩隈さんの知人を通じて昨秋初めて交流が実現し、今回が2回目。「夏の大会(出場)をニュースで知って感動した。野球が楽しいってことを伝えていきたい」と報道陣に話した。
青鳥特別支援は、知的障害のある生徒が通う学校の単独チームとして全国で初めて昨夏、全国高校野球選手権の西東京大会に出場。初戦で0―66で敗退し、秋季大会も同スコアで敗れた。だが、久保田浩司監督によると昨年11月の練習試合で、チームが誕生して初めてとなる2得点を記録したという。