(第97回選抜高校野球大会1回戦 第4日〈21日〉の見どころ。丸数字は試合順)
①広島商―横浜清陵(神奈川)
明治神宮大会準優勝の広島商は、昨秋14試合で60四死球と打線全体が選球眼に優れる。俊足の1番小田健登、2番西村銀士を中心に積極的な走塁が光り、試合を優位に運ぶ力を持つ。横浜清陵は昨秋、私立強豪が集う神奈川大会でベスト8入り。右横手の内藤大維、左腕で緩急が持ち味の西田豪の継投か。ストライクゾーンで積極的に勝負し、無駄な四死球は避けたい。
②エナジックスポーツ(沖縄)―至学館(愛知)
エナジックスポーツはミーティングを重ねて磨いた「ノーサイン野球」で臨む。俊足の好打者・1番イーマン琉海の出塁が鍵になる。至学館は臨機応変な小技や走塁が特徴で、昨秋の全試合で先制点を奪った。完投能力のある尾崎陽真と捕手井口睦丈の2年生バッテリーを中心に接戦に持ち込みたい。
③千葉黎明―智弁和歌山
智弁和歌山はともに右腕の渡辺颯人、宮口龍斗の継投が勝ちパターン。渡辺は43回余りを投げて自責点は近畿大会決勝の4のみ。抑えの宮口は登板した6試合すべてで無失点だった。千葉黎明は選球眼や状況判断に優れ、昨秋は14試合35盗塁と積極的に仕掛けた。秋9盗塁の岩田海翔らが揺さぶりをかけ、好機を確実に得点につなげたい。