4月開幕の大阪・関西万博に参加する中欧のスイスは14日、万博会場となる人工島・夢洲(大阪市此花区)で建設中のパビリオンの見学会を開いた。3月末の完成を目指しており、最先端技術を採り入れたAI(人工知能)やロボットなどの展示を計画している。
パビリオンは天幕に覆われた球体が五つ並ぶ構造。常設展示では、スイスの国土や自然をイメージした切り絵や、未来をイメージしたシャボン玉アートなどが楽しめる。
「ハイジと共に、テクノロジーの頂へ」と掲げており、アニメ「アルプスの少女ハイジ」の主人公がアンバサダーに就任し、PRに力を入れる。
「人間拡張」「生命」「地球」をテーマにした展示も、それぞれ2カ月ごとに計画されている。AI技術を用いた本物そっくりの「ディープフェイク」や、惑星で活躍するロボットの展示もある。
多目的広場などが入ったビルの4階にできる「ハイジカフェ」では、スイスの郷土料理を日本風にアレンジした料理やワインが楽しめる。
見学会後にあった会見でロジェ・ドゥバッハ駐日スイス大使は「パビリオンでは、美しい自然から最も優れた技術革新までを発見することができるでしょう」と話した。