事件や交通事故で家族を亡くした子どもや保護者ら約30人が29日、有明コロシアム(東京都江東区)であったプロバスケットボール・Bリーグの公式戦に招待された。遺族支援の一環で、警視庁や都内に拠点を置く「アルバルク東京」が企画した。
この日は、アルバルクと「ファイティングイーグルス名古屋」が対戦。子どもや保護者らはシュートが決まるたびに、手をたたいて喜んだ。2018年に交通事故で中学2年の娘を亡くした50代の男性は、スポーツ観戦を通じ、少しずつ気持ちが前向きになったといい、「バスケを見て、元気をもらえた。娘のことを忘れず、強く生きていきたい」と話した。
警視庁は2015年からプロ野球やJリーグ、アイドルグループなどと協力して、事件や交通事故の遺族支援に取り組んでいる。プロバスケの試合への招待は今回が5回目。アルバルクが「少しでも笑顔、元気を取り戻してほしい」と無料で招待した。