Smiley face
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馬場裕一さん=寺内康彦氏撮影
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 麻雀(マージャン)プロ、ライターとして活動し、裏方として麻雀界を支えてきた馬場裕一さんが28日、死去した。65歳だった。葬儀は近親者で営んだ。

 馬場さんは「麻雀のことならなんでもこなす」を体現してきた。

 1999年に「麻雀企画集団バビロン」を立ち上げ、数々の仕事を掘り起こしてきた。企画力だけではない。「メンチンのバビィ」の愛称で、プレーヤーとしても愛されてきた。

 バビロンの創成期から活動をともにしてきた黒木真生さん(51)には、忘れられない思い出がある。

 「当時は、目の前の麻雀に勝つことばかり考えているプロが多すぎた。見ている人たちを楽しませようとする意識を、取り戻そうとしていた」

 小さな会社、少ない人数で、多岐にわたる仕事をこなした。

 仕事の大小は関係なく、何でも一生懸命。「おかげで休みは少なく忙しかった」

 忙しすぎて、仕事が流れ作業のようになっていたこともあった。

麻雀を愛し、麻雀の楽しさを伝えたバビィ、馬場裕一さん。黒木真生さん、魚谷侑未さん、朝倉康心さんの思い出から、優しさと麻雀をとことん愛した姿を振り返ります。

 イベントの準備作業をしてい…

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