Smiley face
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東京学生映画祭に出品された「パパママ卒業」の紹介=菅原塁翔さん提供
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 埼玉大学工学部4年の菅原塁翔(るいと)さん(22)には、苦い記憶がある。

 小学5年の学活の時間、クラスの男子が、先生のことを「ママ」と呼んでしまった。

 「やべえ」「マザコン?」

 そんな声が上がり、心の中で「パパ、ママ呼びってやばいんだな」と思った。

 それから10年。友人たちは、反抗期を迎えた頃から「お父さん、お母さん」に変わっていった。だが、自分は変えるタイミングを逃したようだ。大学生の今も、両親を「パパ、ママ」と呼ぶ。

 「パパ、ママ」呼びは、やばいのか。どうやったら自然に変えられるのだろう。そもそも変える必要があるのだろうか。

 昨年の大晦日、祖父にもらった一眼レフカメラに録画ボタンがついているのを発見した。ちょうど、映像サークルで出品する予定の映画祭の締め切りが近づいていた。

 親の呼び方は、ありふれた悩みだけど触れられていないテーマ。「あるある」と感じてもらえれば、感情移入してもらえるかもしれない。

 「これで映画を撮ろう」と決めた。

 「自分の両親のこと、なんて呼んでますか?」。1月下旬、学内でインタビューを開始した。

■「見た目」の改造にも挑戦…

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