2025年2月25日、ホワイトハウスで大統領令に署名しながら話すトランプ米大統領=ロイター

記者コラム 「多事奏論」 アメリカ総局長・中井大助

 トランプ米大統領の就任からまもなく2カ月。連日繰り出される政策発表や発言に振り回される日々が続いている。

 特に厄介なのは、トランプ氏が平然と事実と異なる発言をすることだ。

 例えば、ウクライナのゼレンスキー大統領を「独裁者」と呼び、ロシアの侵攻はウクライナに責任があると主張する。パナマ運河は「中国が支配している」と述べ、だから米国が「取り戻すべきだ」と言い出す。いずれも根拠はない。

 言動が矛盾することも珍しく…

共有
Exit mobile version