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レナート・デカストロ教授=2024年3月12日、マニラ、牧野愛博撮影
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 日本、米国、フィリピンの3カ国は4月11日、ワシントンで首脳会談を開きました。フィリピン・デラサール大のレナート・デカストロ教授(国際政治)は、日本とフィリピンの防衛協力は更に強化されると予測する一方、フィリピン軍が近い将来、潜水艦を導入するとの見方も示しました。

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 ――中国の南シナ海での活動をどうみていますか。

 フィリピンのドゥテルテ前政権は、南シナ海における中国の権利主張を否定した(常設仲裁裁判所の2016年の)判決があるのにもかかわらず、中国との二国間協議に同意し、南シナ海の共同開発を巡る交渉にも同意しました。でも、中国は海洋進出の拡大路線をやめず、ドゥテルテ政権の後半には、交渉の有無にかかわらず、中国は実効支配を拡大していくという認識がすでにありました。

 中国は南シナ海を中国の領土、領海だとし、私たちに抵抗を許さず、認めさせようとしています。単なる征服です。米海軍が第1列島線(九州から台湾、フィリピンを経て南シナ海を囲むように延びる中国の軍事的防衛ライン)沿いにある東シナ海と南シナ海で自由に活動するのを防ごうとしています。東シナ海には日韓両国がいますが、南シナ海で主に抵抗しているのはフィリピンとベトナムです。

 フィリピンのマルコス政権は…

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