真っ赤なトラックを見かけたら、三重県亀山市の運送会社「カワキタエクスプレス」かも――。川北辰実社長(60)は「トラックドライバーを若者があこがれる職業にしたい」と、賃金を歩合制から月給制に変えたほか、応援ソングを制作したりインターネットラジオで思いを発信したりしている。「運送業界のカリスマ」は、何に向かって疾走しているのか。
「みんな気づいている 『ありがとう』の言葉をくれる そんなあなたの幸せを願って 今日も走らせよう 誇りを胸に笑顔を届けよう みんなのために」
トラックのエンジン始動音とともにアップテンポの曲が始まり、女性歌手が歌い上げる。川北社長が作詞し、昨年7月にSNSで配信した曲「Connect(コネクト)」だ。父親を継いでトラックのハンドルを握る女性の思いを込めたものだ。
昨年8月からは毎週金曜日…