フジ・メディア・ホールディングス（FMH）の大株主の米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツのジェームズ・ローゼンワルド最高投資責任者（CIO）は21日、東京・台場のフジテレビ本社に清水賢治社長を訪ねた。面会後に報道陣の取材に応じたローゼンワルド氏は、「清水社長は和解や妥協の余地がないことを明確に示した」と話した。
ローゼンワルド氏はこれまでに清水氏に何度も面会を求めてきたとし、「完全に拒否されたことは本当に残念だと伝えた」という。水面下での交渉がお互いのためになるとの認識を示し、表立った対決は避けたかったと明かした。清水氏とは対話を続けることで合意したといい、「株主総会での成功を互いに祈った」と話した。
