ブラジル最高裁は26日、クーデターを企てた罪などで起訴されたボルソナーロ前大統領らについて、裁判を開始する決定をした。
ボルソナーロ氏らは、ルラ大統領が当選した2022年の大統領選で、自身の敗北を覆そうとしたクーデター未遂罪などで2月に起訴されていた。
最高裁の5人の裁判官でつくる審理委員会はこの日、全会一致でボルソナーロ氏の裁判を行うのが妥当だと判断した。
同日の記者会見でボルソナーロ氏は、「根拠がない」として自身の関与を否定した。
過激な言動から「ブラジルのトランプ」と呼ばれるボルソナーロ氏は、権力の乱用などを理由に、ブラジル高等選挙裁判所から30年まで被選挙権を停止されたが、なお26年の大統領選出馬を狙っている。