階段に施された「ブリロの箱」のステップアート=2025年3月16日午前9時38分、JR倉吉駅、奥平真也撮影

 鳥取県倉吉市に3月30日、県立美術館がオープンする。開館まで2週間となった16日、市の玄関口であるJR倉吉駅の階段に、高額な購入費が話題となった「ブリロの箱」のステップアートが登場した。

 ブリロの箱は、アメリカの洗剤付きタワシの配送用段ボール箱をそのまま模したアンディ・ウォーホルの作品。県は県立美術館の目玉展示として5箱を計約2億9千万円で購入し、賛否を呼んだ。

 ステップアートは、県立美術館の開館を盛り上げようと、知事や倉吉市長らでつくる県立美術館活用推進協議会が企画。高さ16メートル、幅2.7メートル、40段の階段に計32個のブリロの箱の絵がずらりと並ぶ。

 階段の垂直面に描かれているので下りるときには見えず、下から見上げると青、赤、白の箱の絵が鮮やかに広がる。

 お披露目式で、木本美喜・県中部総合事務所長は「SNS映えすると思う。ブリロの箱は県立美術館の知名度を全国区に引き上げてくれた」。広田一恭・倉吉市長は「なかなかのインパクト。雰囲気が大いに盛り上がると期待している」とそれぞれ笑顔で話した。

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