2025年、30歳を迎える川口春奈さん。人として、俳優として、これまで「酸いも甘いも経験してきました」と振り返る。
「いいことばかりじゃないというのは、逆に自分を強くしてくれたり、自分に向き合うきっかけをつくってくれたりすると思う」。勢いではなく慎重に、物事に向き合うようになっている。
10代前半から、雑誌などでモデルとして活躍した。俳優デビューすると、主演ドラマの視聴率の浮き沈みも経験。20年のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」で、急きょ決まった代役を堂々と演じ切り、演技への評価を確かなものとした。その後も、フジ系「silent」など、話題作への出演が続いている。
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昨年11月にビデオリサーチが発表した、24年の「CM起用社数タレントランキング」(関東地区、速報版)では、3年連続となる1位。まさに勢いに乗るように見えるが、いま思い描いている未来について尋ねると、慎重な口ぶりの言葉が返ってきた。
「自分が一生この仕事をして…