石破茂首相の退陣表明を受け、自民党は後継となる総裁の選出に向けた準備を本格化させる。有力視されているのは小泉進次郎農林水産相、高市早苗前経済安全保障相で、両氏を軸に総裁選は展開していくとみられる。
小泉、高市両氏は、昨年の総裁選にも立候補している。小泉氏は、国会議員票と党員・党友による「地方票」で決める初回投票で3位だった。高市氏は初回投票で首位だったが、決選投票で首相に敗れた。
こうした結果も踏まえ、党内では小泉、高市両氏が「ポスト石破」に近いとみなされている。総裁選について、現職閣僚の小泉氏は踏み込んだ発言を回避。高市氏も2日、記者団に「(次期総裁選に)出るも出ないも申し上げていない」と述べているが、立候補に意欲的とみる向きが強い。
両氏のほか、前回総裁選で4位だった林芳正官房長官、5位だった小林鷹之元経済安保相も立候補する可能性がある。自民は今後、具体的な総裁選のあり方などについて議論するが、前回と同様のやり方とするならば、10月上旬を投開票日とする案が浮上している。
■今後の主な政治日程…