石破茂内閣でナンバー2を務める林芳正官房長官が、「ポスト石破」に向けて水面下で支持固めとみられる動きを見せている。自民党内では参院選大敗を受けた「石破おろし」が強まる中、旧岸田派メンバーら仲間との会合を重ねる。ただ、石破茂首相とともに政権運営に責任を持つ立場というジレンマも抱える。
- 「石破おろし」でも内閣支持率上昇 自民へのぬぐえぬ嫌悪感が影響？
7月31日夜、林氏は東京・六本木のタイ料理店で、自民幹部の小野寺五典政調会長や松山政司参院議員会長らとテーブルを囲んだ。いずれも林氏が所属した旧岸田派で、昨年の党総裁選では林氏を支援したメンバーだ。
出席者によると、タイ産のビールを飲みつつ和風タイ料理に舌鼓を打ちながら、林氏は参院選の投開票日に首相と2人で話した逸話を明かした。「『次は林に頼む』と言われるかと思ったら、全然そんなことはなかったよ」と笑いを誘いつつ、こう続けた。「石破さんは打たれ強い。ちょっとやそっとじゃ辞めないな」
会合には、参院の新人議員3…
