11日に開幕する徳島市の阿波踊り。本番を間近に控え、市内の公園には練習に励んでいる人たちの姿があった。
「イヤット!」
弓張ちょうちんを片手に、アップテンポで力強い悠久連の男踊り。10代中心で構成されている若々しさが特徴だ。
その踊り手のひとり、徳島市に住む徳島商3年の大泉達哉さん(18)は小6の頃から男踊りを始めた。阿波踊りの楽しさに魅せられ、高校でも阿波踊り部に所属。「伝統を広げていきたい」との思いで踊っている。
夏休みに入ってからは平日に計約4時間、午前中は部活で、夜は悠久連での練習をこなしてきた。
「ポーズが決まったときに拍手をもらえて、観客の笑顔を見られる」のが醍醐(だいご)味だ。本番では「阿波踊りを通して、観客に幸せと勇気を届けたい」と意気込む。