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味の素社長 藤江太郎(ふじえ・たろう)1961年生まれ。京都大農学部卒。85年に入社、海外子会社の社長などを務め、2022年から現職。昨年、中期経営計画策定の廃止を発表し、話題を呼んだ。

 社員が積極的なコミュニケーションを通じて、会社の志(パーパス)との重なりを見つけ、自発的に動く。そんな風土を、味の素がつくろうとしています。合言葉は「対話、対話、対話」。藤江太郎社長に狙いを聞きました。

主要100社景気アンケート

朝日新聞の「主要100社景気アンケート」で、各社の経営陣にインタビューした内容を随時配信します

 ――対話を促す狙いは。

 「味の素には、社会をこういう風にしたい、より良くしたいという志があります。『アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell―beingへ貢献する』というものです。経営陣は社員に対し、一人ひとりの志と重なるところを探しませんか、と投げかけています。重なるところが見つかれば、自発的に仕事に取り組めるようになります。そのための対話です。『やらされている』で人材力は上がりません」

 ――かえってばらばらになりませんか。

 「(量販店の)ドン・キホー…

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