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秋山幸二さん
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 大リーグは30日(日本時間1日)、レギュラーシーズンを終えた。ドジャースの大谷翔平は史上初のシーズン50本塁打、50盗塁の「50―50」を達成した。最終的に54本塁打に伸ばし、エンゼルス時代から2季連続で本塁打王に輝いた。ナ・ア両リーグでの本塁打王は史上4人目。59盗塁は2001年にイチロー(マリナーズ)が記録した日本人最多を更新した。

 走攻守そろった外野手、三塁手として西武、ダイエー(現ソフトバンク)で活躍し、1989年には打率3割1厘、31本塁打、31盗塁で「トリプルスリー」を達成した野球解説者の秋山幸二さん(62)に、今季の大谷について聞いた。

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 秋山さんは西武時代の1987年に43本塁打、38盗塁と、プロ野球史上初の「40―40」にあと一歩まで迫った。この年を含め、30本塁打、30盗塁以上の「30―30」は3度も達成した。

 今季の大谷翔平の「50―50」については、野手に専念できたことが大きいと指摘する。

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 「昨年までは(準備や調整で)投手と野手の二つをやらなければならなかった。練習の量や質の問題と、投手はどうしても(体力的な)しんどさも残る。野手一本でいけたことがよかった」

 ベッツの負傷で、6月中旬から打順が「2番」から「1番」になったことも影響したようだ。

 「打席数が増えると、(本塁…

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