Smiley face

 1月7日、北九州市が開いた臨時会見。「60年ぶりの市人口の転入超過」が大々的に発表された。

 日本人の転出超過が昨年1310人(前年比約1千人減)に収まった一方、外国人は1802人の転入超過で、差し引きでプラスになったという。「反転攻勢ののろしが上がった」と語る武内和久市長は、高揚感に満ちていた。

 市は「ふっかつの北九州市」という15秒アニメも作成。「復活の呪文書」をめくると、職場確保をめざした市の「企業誘致」や、若者定着のために新設した「Z世代課」などの呪文が飛び出し、市が元気になる、という内容だ。

 市にとって、人口減は市政最大とも言える課題。明治の官営八幡製鉄所に始まる「鉄都」として、人口は一時100万人を超え、九州最大の市だったが、「鉄冷え」と言われる製鉄業の不況が1970年代に始まり、人口減に転じた。特に就職時の若者が福岡市や首都圏に流出することに悩んできた。

 今回転入超過を達成したとは…

共有