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フランスで開催中のカンヌ国際映画祭で「ルノワール」の公式上映に臨んだ、左から早川千絵監督、鈴木唯さん、石田ひかりさん、リリー・フランキーさん=ロイター

 フランスで開催中の第78回カンヌ国際映画祭の長編コンペティション部門で、早川千絵監督の「ルノワール」が17日、公式上映された。早川監督は長編2作目で初めてコンペに参加。22作品が競う最高賞のパルムドールを受ければ、日本女性監督初の快挙となる。

 上映には、早川監督のほか、出演者の鈴木唯さんや石田ひかりさん、リリー・フランキーさんららが立ち会った。上映後、総立ちの観客から大きな拍手が送られると、早川監督は「温かい反応をありがとうございます」、12歳で主演を務めた鈴木さんは「この映画を見てくださった皆様、ありがとうございました」とあいさつした。

 「ルノワール」は1980年代の郊外を舞台に、感受性豊かな11歳の少女フキが、複雑な大人の世界をのぞきながら過ごす、ひと夏を描いた。

 各賞は24日夜(日本時間25日未明)に発表される。同作の日本での公開は6月20日。

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