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ローマで2025年7月10日、「ウクライナ復興会議」の初日を迎え、イタリアのメローニ首相と共同会見を開いたウクライナのゼレンスキー大統領=ロイター

 ウクライナのゼレンスキー大統領は11日夜、「ロシアは部隊や兵力を再配置しており、配置の仕方は、新たな攻勢作戦の準備を示唆している」と主張した。ビデオ演説で、情報機関や軍司令部からの報告として語った。

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 ゼレンスキー氏は、ロシアのプーチン大統領が15日に予定されているトランプ米大統領との会談を「個人的な勝利」と位置づけており、従来通りの行動を続ける決意を固めていると指摘。「彼はまったくもって、停戦や終戦に備えてなどいない」と訴えた。

 ゼレンスキー氏は11日、カナダのカーニー首相、サウジアラビアのムハンマド皇太子のほか、インドのモディ首相と相次いで電話で協議した。演説では「明白な事実の理解において誰もが一致している」と強調。①ウクライナの主権と領土保全の尊重②対ウクライナ戦争に関する問題の解決へのウクライナの関与③終戦に向けたロシア側の対応――の3点の必要性が認識されているとした。

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