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一力遼棋聖、世界一に吉原由香里六段がジャンプ 育てた恩師「20年前、自分が日本に来た理由がわかった」【第10回応氏杯】=北野新太撮影

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一力勝利の表示がされた瞬間、跳び上がって喜んだ吉原由香里六段。右は張栩九段=2024年9月8日午後7時25分、東京・市ケ谷の日本棋院、北野新太撮影
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 囲碁の一力遼棋聖(27)が日本勢19年ぶりの世界メジャー制覇を成し遂げた8日午後、国内の総本山である日本棋院(東京都千代田区)では張栩九段(44)と吉原由香里六段(50)による解説会が開催され、約100人のファンが祝福した。

 劇的な逆転劇による決着を見届けた瞬間、会場に歓声がとどろき、鳴りやまない拍手が響き渡った。吉原六段が「本当に、本当にうれしい! みなさんやりました!」と呼びかけると、歓喜の輪はさらに広がった。

 少年時代に一力棋聖が通った「洪道場」を主宰する洪清泉(ほんせいせん)四段(42)は壇上に駆け上がり「一力が世界一になったよ! ウォー!」とシャウト。そして「20年前、自分が日本に来た理由(世界一の棋士を育てること)が分かりました」と感慨を口にした。

 19年前、同じ世界メジャー…

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