第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)で初戦を突破した山梨学院は16日、3回戦の第2試合で岡山学芸館(岡山)と対戦する。勝って8強に入れば、県勢としては第94回大会の東海大甲府以来、13年ぶりとなる。
選手たちは15日、兵庫県西宮市のグラウンドで約2時間、練習に汗を流した。初戦で打撃の流れを引き寄せた「バスター」の練習にも余念がなかった。
岡山学芸館は、2回戦で松商学園(長野)に勝利した。守備でリズムを作り、少ない好機を着実に得点に結びつける粘り強さがある。
山梨学院の吉田洸二監督は「岡山学芸館は対戦相手をよく調べ、試合で力を出させないという印象。打撃は中軸に加え、出塁が多い阿慶田庵俐選手(3年)に注意したい。うちは先発投手でゲームを作る」と話す。
甲子園でも打撃が好調な萬場翔太選手(3年)は「一戦必勝。次の試合も積極的に打っていく」と気合十分だ。
岡山学芸館はこの日、市内の別のグラウンドで練習した。佐藤貴博監督は山梨学院について「切れ目がない打線で、守備もうまく、野球をよく知っている。何とか先制し、3点以内に抑えて4点取るというイメージで臨む」と記者団に語った。