語学の扉

 フィギュアスケート・ペアで、ソチ五輪(2014年)の日本代表だった高橋成美さん(33)は、中国語、英語に加え、フランス、スペイン、イタリア、ロシア、韓国の各語を操ります。テレビで複数の外国語を話す姿が話題になりましたが、言語習得には地道な積み重ねと、挑戦を恐れない行動力が重要だったそうです。

 ――最初の外国語との出会いについて教えてください。

 中国語でした。小学4年生から中学2年生まで、父親の転勤で北京で暮らしました。最初に覚えた中国語の言葉は「一緒に遊ぼう」でした。友だちとの遊びを通じ、自然に覚えていきました。

 フィギュアスケートは中国のナショナルチームで練習していました。30人くらいいて、外国人は私だけ。中国語を話さざるを得ない環境でした。

 ――次の外国語を学ぶきっかけは、何だったのですか。

 小学校の高学年のとき、初めてフィギュアスケートで国際試合(クロアチア)に派遣され、英国のチームがとっても強く驚きました。「何を話しているのだろうか」。英語に興味を持ち、北京の日本人学校からインターナショナルスクールに、すぐに転校しました。

 シンガポールやインド、香港など多国籍のクラスで、発音や文法はバラバラでした。通じれば大丈夫という雰囲気で、相手に伝えることが第一でした。話すことをやめず、間違っても臆さなかったことが習得につながりました。

「相棒」は電子辞書

 ――どのように学習したのですか。

 電子辞書を利用していました…

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