迫る 万博開幕まで1カ月

 日本2位の高層ビル「あべのハルカス」(大阪市)。その2階、近鉄百貨店の一角で13日、大阪・関西万博の公式ストアが新装開店した。売り場面積は約117平方メートル。2023年9月にできた店を約2.5倍に広げた。

 公式キャラクター「ミャクミャク」のぬいぐるみやお菓子など、約600種類が並ぶ。13日の開店直後に来店した奈良県の女性(84)は「1970年の大阪万博が思い出深い。今回も1回は行きたい」と話した。

 公式ストアの杉山恭美子店長は「この2月後半から明らかに客の入りが増えた。売り上げの伸びも加速している」と話し、開幕前の盛り上がりを感じているという。

 4月13日に開幕すれば、同社は万博会場内にも物販店を出す。2005年の愛知万博で物販を担った同社の担当者、森口正浩さんは「当時は会期後半に来場者が急増し、品切れで急いで商品を確保したこともあった。今回も期待したい」と言った。

大阪・関西万博の公式ストアの新装開店を前に、くす玉を割って祝うミャクミャクら=2025年3月13日午前9時56分、大阪市阿倍野区、水野義則撮影

 万博を商機にする動きは、周辺にも広がる。

 公式商品には、山形県のけん玉や愛媛県のタオルなど、各地の地場産品も含まれている。

 徳島県のように、万博を「入り口」として観光客を呼び込もうと取り組む地域もある。関西広域連合のパビリオンに設ける同県のブースを訪れた人に、関西から徳島までの片道のバスやフェリーが500円になるクーポンを配るという。

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 ただ、様子見の業界もある…

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