来日中のフィリピン政府の主要経済閣僚が20日、朝日新聞など一部日本メディアとの会見に応じた。南シナ海問題を巡って対立する中国からの投資について、「中国を含め、投資に対して不必要な障壁は設けない」とし、経済面での関係は維持していく姿勢を示した。
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フィリピンは、海洋進出を強める中国と領有権を巡って対立し、南シナ海で本格衝突に発展する懸念が高まっている。17日にはフィリピンが実効支配するアユンギン礁(中国名・仁愛礁)付近で、フィリピン海軍と中国船の衝突によりフィリピン兵7人が負傷したと、同国メディアが報じている。
ただ、フィリピンのバリサカン国家経済開発長官は会見で「我々は、経済運営における混乱を避けることを目指している」とし、政治的状況と経済発展を切り離す考えを強調。フィリピン国内への投資について「どの分野でも、我々はオープンだ」と話し、中国との経済的な結びつきを今後も維持する構えを見せた。
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