医学・生命科学分野での優れた業績を表彰する慶応医学賞の授賞式が20日、都内で開かれ、英グーグル・ディープマインド社CEO(最高経営責任者)のデミス・ハサビス氏(48)と京都大教授の斎藤通紀氏(54)に贈られた。
ハサビス氏は2010年にディープマインド社を創業。AI(人工知能)技術を使って、たんぱく質の構造を予測するプログラム「アルファ・フォールド(AF)」を開発し、今年のノーベル化学賞にも選ばれた。
授賞式でハサビス氏は「科学にAIを導入し続ければ、私たちは『新たな発見の黄金時代』を迎えうる。これからの10年で、AIが科学のさまざまな分野に応用されるようになると思う」と語った。
京大の斎藤氏は、さまざまな細胞に変化する能力があるiPS細胞などから、哺乳類の精子や卵子といった生殖細胞をつくる研究で世界をリードする。今年5月には、ヒトの精子や卵子の前段階にあたる細胞を効率よく作製できたとして、科学誌ネイチャーで研究成果を発表していた。
斎藤氏は授賞式で、自身が「…