Smiley face

 「世界一幸せな国」は「世界一辛いものが好きな国」でした。精神的な豊かさを大事にしながら、経済発展を遂げつつあるヒマラヤ山麓(さんろく)のブータン王国。留学後、日本で働くニマ ゲルツェンさん(27)に故郷の味について、語っていただきました。

 ブータンと言えば、唐辛子。香辛料としてではなく、野菜の一つとしてたくさん食べます。1世帯で1週間に1キログラム以上消費するとさえ言われています。ブータンはよく「世界一幸せな国」と呼ばれますが、「世界一辛いものが好きな国」でもあるんです。

 なかでも、僕が一番好きなのはブータンでも定番のエマダツィとパクシャシカム。

 エマは唐辛子、ダツィはチー…

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