全長2メートルを超える世界最大級の鉄製の剣、そして他に類を見ない盾形の銅鏡が1600年前の古墳から出てきた。世紀の大発見とも言える「富雄丸山古墳」を発掘した若き研究者たちを招いて先月、奈良で「出たぞ! 富雄」というトークイベントを開きました。彼らいわく「取材などで途中経過を話す機会はあったんですけど、発掘の全てをまとめて話す機会は初めて」とのことで、私が根掘り葉掘り聞いてきました。
まず私から「そんな長い剣が埋められてるなんて思わなかったでしょ?」。「最初は短い剣が何本か連なって埋められているんだろうと思いました」「でもそれが1本の長い剣だったわけだよね」「ただ、そういうものがその時代にあるだろうという予想みたいなものはありました」「えっそうなの?」「これまでにも盾とか弓とか、武具類の巨大なものが発掘されているんです。ですから巨大な剣が出てきても不思議ではないというか」「てことは……もしかしてその時代には巨人がいて、それと戦うための武器だったとか?」「いや、違います。そんな大きな剣を振り回せないですから」「だよね」「たぶん権力の象徴や呪術的な意味合いで作られたと思います」
「もうひとつ、盾形の銅鏡が…