ロシア軍に参加してウクライナの捕虜になった中国人2人のものとみられるパスポート=ゼレンスキー大統領がSNSに投稿した動画から

 ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、ロシア軍に加わって、捕虜となった中国人とされる2人の動画をSNSで公開した。ゼレンスキー氏は少なくとも150人以上の中国人が戦闘に参加していると指摘した。

 インタファクス・ウクライナ通信によると、ゼレンスキー氏は同日記者会見を開き、ウクライナは同領土内でロシア軍部隊に加わる155人の中国人兵士の氏名やパスポートのデータ、配属された部隊名を把握しているとし、中国人兵士の数は「これよりもさらに多いかもしれない」と述べた。

 ゼレンスキー氏はさらに、ロシアが動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」やその他のSNSなどを使って中国国内であからさまに兵士を募集していると指摘。「このことは中国当局も知っている」と述べた。兵士らはモスクワで3~4日間の健康診断と1~2カ月の訓練を受けているともした。

 ゼレンスキー氏が公開した動画では、ウクライナ国旗を前に当局者の質問に2人が通訳を介して中国語で答え、会話には英語の字幕が付けられている。

 中国江西省出身という26歳の兵士は、所持していた武器は自動小銃「AK―74」だったと主張し、捕虜になった時の作戦が初めての戦闘参加だったとした。発砲したことは一度もなかったと話した。

 また、河南省出身という34…

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