タレントの中居正広さんが起こした女性とのトラブルにフジテレビ幹部社員の関与があったと報じられた問題を巡り、発生時にフジで編成担当の専務取締役だった関西テレビの大多亮社長が22日、定例会見で当時の認識や対応について語った。大多氏と記者との主なやりとりは以下の通り。
- 中居さん問題「把握当日、港社長に上げた」 当時のフジ専務、会見で
関西テレビの大多亮社長は1981年にキー局のフジテレビに入社。プロデューサーとして、「東京ラブストーリー」や「101回目のプロポーズ」などのドラマを手がけた。2024年6月に関テレ社長に就任するまで、フジの専務を務めていた。
――当時のフジの専務として、この間の報道や事案についてどのように受け止めているか。また当時、事態をどのように把握したか。
事案は当然把握していた。時期に関しては、事案が起きてからほどなくして私の耳に報告が上がっている。非常に重い案件だなというふうに思い、ある種の衝撃を受けた。とにかく女性のケア、プライバシー、人権、心身のケアというのをしっかりとやらなければいけないというふうに強く思ったのを覚えている。
女性が誰にも知られたくないと思っている中で、非常に限られた状況で私のところまで情報が上がってきた。大変な案件であるので、私の判断で(フジの)港(浩一)社長にその日のうちに上げた。
――その後の対応は適切だったのか。
女性のプライバシーを守ることを最優先しようということで、本当に限定された社員がケアに当たった。フジの会見の中でもあったが、病院の先生に見ていただいたり、専門医にも見ていただいたり、ということをやっていただいた。
――事態を把握したのち、中居さんが出演していた「だれかtoなかい」(当時は「まつもtoなかい」)の打ち切りに踏み切らなかったのはなぜか。
私の中ではとにかく女性のことが公にならないように、ということを常に最優先に考えていた。唐突に打ち切る手もあったと思うが、そういう動きがはたしてどんな影響を生むのか。中居氏のことを守ろうという意識はなく、女性を守るために最善の手は何なのかということを考えていた。
(17日の)港社長の会見でもいつ終わらせるかタイミングをはかっていたという言葉があったが、漫然とやっていればいいという気持ちはなかった。だが、われわれの考えが至らなかったのかもしれないし、だとしたら申し訳なく、反省しなければいけない。
「会食自体が悪いと思ったことはない」
――昨年4月には、関テレ制…