連携協定の締結式で都築明寿香学長(右端)、貴島邦伸校長(左端)と並んで協定書を見せる楠隼中高の生徒たち(中央の2人)=2025年5月20日、鹿児島市

 中高一貫校の鹿児島県立楠隼(なんしゅん)中学・高校(肝付町)と第一工科大学(霧島市)が「中高大連携」の協定を結んだ。宇宙に関する探究学習などを大学教員が支援し、中学段階から高度な学びの機会を持てるようにするのが狙い。県教育委員会によると、中高大の連携協定は県内ではおそらく初めてという。

 第一工大は高大連携に熱心で、県内だけで40校以上と協定を結ぶ。楠隼は宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携して「宇宙学」など特色ある教育に取り組み、大学教員による授業も進めているが、大学との連携協定はなかった。宇宙・航空や人工知能(AI)などの分野に力を入れる第一工大とは親和性が高いとして、楠隼側から協定締結を申し入れたという。

 5月20日に県庁であった締結式には、都築明寿香学長と貴島邦伸校長に加えて楠隼中高の生徒2人も参加。中学代表で、モデルロケットなどをつくる宇宙技術部の部長の枝広快知さん(中3)は「大学との連携はすごく楽しみ」、高校代表の新城孝紀さん(高1)は「専門の先生への質問がさらに気軽にできるようになる」と目を輝かせた。

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