岡山地裁・広島高裁岡山支部=岡山市北区

 岡山市で西田真愛(まお)ちゃん(死亡当時6歳)が虐待を受けて死亡した事件で、逮捕監禁致死と強要の罪に問われた母親の西田彩被告(36)の裁判員裁判の第5回公判が27日、岡山地裁であった。弁護側の依頼で西田被告の当時の心理状態を調べた臨床心理士が証人として出廷。西田被告について、元交際相手の船橋誠二受刑者(41)=逮捕監禁致死などの罪で懲役14年が確定=から逃げることが出来ない状態だったと証言した。

 起訴状によると、西田被告は2021年9月10~25日、船橋受刑者と共謀し、自宅で真愛ちゃんを椅子の上に置いた鍋の中に長時間たたせ、指を口に押し込ませるといった暴行を加えて嘔吐(おうと)などを繰り返し強要。同25日には、真愛ちゃんに布団を巻き付けて約1時間半放置し、翌22年1月12日に低酸素脳症で死亡させたとされる。

 この日は、昨年に弁護人同席のもと西田被告と面接したという臨床心理士が、弁護側の証人として法廷に立った。3種類の検査などで心理状態を鑑定したという。

「頼りたいと思うのは無理もない」

 弁護側によると、西田被告は…

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