日本テレビ本社

 元タレントの中居正広さんが起こした女性とのトラブルをめぐって、フジテレビの対応が問題視されている中、日本テレビは17日、定例会見を開いた。トラブルが報じられてから日テレとしては初となる会見で、昨年12月に中居さんから「雑誌の取材を受けた」と報告があったことなどを明かした。

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 中居さんのトラブルについては、12月19日発売の女性セブンや26日発売の「週刊文春」が報じ、今年になっても続報が出ている。

 コンプライアンス担当の山田克也取締役によると、日テレには12月17日、中居さんから「雑誌の取材を受けた」と報告があったが、取材内容の詳細については聞かなかったという。

 27日には日テレが特番「ナカイの窓 復活SP」を放送。親会社の日テレホールディングス(HD)で、「人権方針」を定めていながら、予定通りの放送となった理由について、日テレHDの社長も務める福田博之社長は「判断する材料が十分ではなかった」と話した。

 今年1月6日に日テレ側は中居さんと改めて「対話」し、「すでに守秘義務があるので、事案の細かいことは話せない。迷惑をかけて申し訳ない」といった説明を受けたという。このため翌7日には、中居さんがMCを務めるレギュラー番組「ザ!世界仰天ニュース」について、中居さんの出演シーンをカットして放送。15日には降板を発表した。

 福田社長は一連の対応について、「今回対応できなかったこととか、こうすればよかった(という)ことは特にない」「状況を把握したところで、降板という形にしたので、間違っていなかったと思う」などと振り返った。

 中居さんは1月23日に引退。「番組の出演はかなうものでもないし、もう一度出てほしいということを本人に伝えるつもりはない」とした一方で、「長い間頑張っていただいたことに対する感謝の気持ちはストレートに伝えたい」と述べた。

 一連の問題への対応に批判が集まるフジについては、「(フジと親会社のフジ・メディア・ホールディングスが設置した)第三者委員会の調査結果を注視をしている。日テレとしても、メディア全体の問題として人ごとではないと受け止め、人権、そしてコンプライアンスへの認識を改めて社内で周知。問題があれば社内外に設置している通報窓口に連絡するように改めて徹底した」などと話した。

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