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 自民党総裁を支える立場の党ナンバー2のくびきが、幹事長の茂木敏充(68)を苦しめている。

 「状況をしっかり見極めて判断したい。よろしく頼む」。4日夜、東京都内の日本料理店。茂木は、自派閥の幹部を務める経済再生相の新藤義孝や防衛相の木原稔らに、総裁選に向けた心中を語ったが、明確な態度は示さなかったという。

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自民党総裁選を見据え、茂木敏充幹事長は茂木派に所属する議員の地元回りに力を入れる=2024年7月20日、富山県魚津市、藤原慎一撮影

 閣僚では経済産業相や外相を、党務では選挙対策委員長、政務調査会長、幹事長を歴任。元首相の田中角栄を源流とする名門派閥「平成研究会」の領袖(りょうしゅう)も務める。かつて田中が首相の条件に挙げた「党三役のうち幹事長を含む二つ、蔵相(現財務相)、外相、通商産業相(現経産相)のうち二つ」をクリアしているのは、すでに首相を務めた党副総裁の麻生太郎を除けば茂木だけだ。

 それでも茂木が「ポスト岸田…

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