フィギュアスケートの世界選手権第2日は、米ボストンでペアのフリーがあり、ショートプログラム(SP)首位の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が2年ぶり2度目の優勝を決めた。
フリーは143・22点で2位だったが、総合219・79点で準優勝のドイツペアを0・71点上回った。
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この結果、日本は来季のミラノ・コルティナ五輪への同種目の出場枠を一つ獲得した。
表彰式後の報道陣との主なやり取りは以下の通り。
――耐えながらの演技だったと思います。振り返って、いかがでしたか?
三浦 「そうですね。やっぱりショートよりすごく緊張感のある中だったんですけど、やっぱり大きなミスなく終われたことが一番大きいかなって思っています」
――スロージャンプについてはいかがですか?
木原 「サイド・バイ・サイド(ジャンプ)が今シーズンやっと2人そろったんです。練習ではそろっていたので、いつか来るだろうと思っていたんですけど。今シーズン、得意なスローでツーフット(両足着氷)になる場面が多かったので、それはオーダーも考えてもう一度組み直した方がいいかなって。やっぱり、今のパターンが自分たちに合ってないなって感じる場面はあるので、そこは来シーズンに向けてまた良いステップになったかなと思います」
――演技直後はSPのように大きくガッツポーズするわけでもなく、本当に死力を尽くしたという感じに見えました。あの時の思いは? 優勝の行方が気になっていた、という感じでしょうか。
木原 「もちろんその感情もあったんですけど、第一に『疲れたな』って感情の方が強かった。その、出し切ったなっていう気持ちの方が強かったですし、ドイツの選手の点数は分かっていたので、僕は滑る前に。3コンボ(3連続ジャンプ)入っているし、ジャンプはハマっていたんですけど、スロー(が決まらなかった)の分が伸びないだろうなって予想していたので、ギリギリか、届かないかなって。ちょっと分かっていたので、その場面で。終わった後に璃来ちゃんと『また来シーズン、この経験をステップにまた頑張ろう』っていう話を、もうすごくしていました」
――優勝には140点台ぐらいが必要ということは、なんとなく分かっていたんですか?
木原 「(ドイツペアの)スコアが219でしたね、トータルが。ショートが71とかでしたっけドイツの方」
三浦 「違うよ。73だよ」
木原 「だからまあ146ぐらい出したのかなと思っていたので、どうなるかなというふうに思っていたので」
――演技前、率直に2人はどういう感情になっていましたか?
木原 「璃来には伝えていな…