岐阜地裁多治見支部

 大麻取締法違反(所持)の罪に問われたミュージシャン、末武竜之介被告(29)=岐阜県多治見市=の初公判が10日、岐阜地裁多治見支部であり、末武被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役1年を求刑し、結審した。弁護側は寛大な判決を求めた。判決は19日。

 被告は3人組のパンクバンド「KUZIRA」でボーカルとギターを担当。バンドの公式ウェブサイトは10月2日付で、被告が大麻取締法違反容疑で逮捕されたことを受け、年内に予定されていた全ライブをキャンセルすると発表した。

発覚のきっかけはガソリンスタンド

 起訴状や検察側の冒頭陳述によると、被告は2021年ごろから大麻を使用するようになり、今年初めごろ、外出先でも大麻を吸うため、袋に小分けにした大麻を車の給油口の中に隠した。4月2日、ガソリンスタンドで給油口を開けた際、大麻が入った袋を落とした。給油後、気づかないまま店を去り、袋を見つけた従業員が110番通報したことで発覚した。また、被告は8月27日に自宅で大麻草約8グラムを所持したとされる。

法廷で語った今後のバンドへの思い

 弁護人によると、被告は現役…

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