清水建設は、2019年の火災で焼失した首里城(那覇市)の復元(工期22年10月~26年9月)に取り組んでいます。東佳樹専務は、会社の成り立ちと重ねた特別な思いを語りました。また、建設業界を取り巻く建設資材や人件費の上昇はいつまで続くのか、見通しについても聞きました。
――首里城の復元に携わる意義はなんですか。
「(昭和の大修理、平成の復元工事に続く)3度目なので受注できて、うれしかったです。歴史に残る建築物ですから、手がけさせていただくこと自体が光栄です。修業中の若い方も含め、最盛期は40人弱ぐらい、全国から宮大工が集まりました。伝統建築の技を継承するという意味でも、非常に意義深いと思います」
「当社は正殿の工事をやっていますが、周囲もみな焼けてしまっているので全体の復元が終わるまで相当の時間がかかると言われています。それだけ大変な火災だったわけです」
――伝統建築に特別な思いが…