徳島県立近代美術館は12日、同館所蔵のフランスの画家ジャン・メッツァンジェ作「自転車乗り」に贋作(がんさく)の疑いがあり調査を始めたと発表した。
発表によると、同館の「自転車乗り」は縦55センチ、横46センチの油絵で、1998年度に6720万円で大阪の画商から購入。1911年ごろの作品で鑑定書もあるが、今年6月、贋作師として知られるドイツのヴォルフガング・ベルトラッキ氏による作品との指摘がインターネット上で見つかったという。
同館は購入した経緯などを詳しく調べているが、今月27日から予定している同館での展示は中止する。同館は「展示の中止など、ご心配とご迷惑をおかけして申し訳ない」としている。(能登智彦)
高知でも「贋作」疑い見つかる
高知県立美術館は12日、同…