笑顔で女子選手たちを指導するウライブ・スカンさん(右)=2024年10月29日、ヨルダン川西岸バラタ難民キャンプ、今泉奏撮影

 パレスチナで最も人気のあるスポーツはサッカーだ。昨年10月にパレスチナ自治区ガザで戦闘が始まり、ヨルダン川西岸でもイスラエル軍の攻撃が続く。それでも、平和な世界を夢見ながら、ボールを追いかける少女たちがいる。

 ヨルダン川西岸の北部ナブルスにあるバラタ難民キャンプ。その一角にあるサッカー場で10月下旬、女子チームを指導するウライブ・スカンさん(20)は、笑顔で指示を出した。「仲間をよくみて、パスを出して!」

 周辺の学校から選抜された15人の少女の足元は、一様にサッカー用のスパイクではなく、ごく普通のスニーカーだ。それでも、少女たちの鋭いシュートは、破れたゴールネットを突き抜けた。

初めて海外でプレー、感じたスポーツの力

 パレスチナで女子サッカーが…

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