Smiley face
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誕生祝いの花かごを手に笑顔を見せる馬場あき子さん

 朝日歌壇の選者を47年間務めてきた馬場あき子さんが3月末で退任することが決まり、続々と反響が寄せられています。退任を惜しむ投稿歌の一部は、さっそく3月16日付の歌壇面にも掲載されました。

  • 朝日歌壇3/16 高野公彦 永田和宏 馬場あき子 佐佐木幸綱選

 「97歳までお元気で選者をされていたことに敬意と感謝を申し上げたい」「選歌、選評で、馬場さんの反戦の志に何度も励まされてきた」といった声や、投稿した歌が馬場さんに採り上げられた思い出をつづるものも多数ありました。東京都の上田結香さんは、2014年に入選した歌〈帰ったらまた喧嘩(けんか)ばかりするのでしょうけれど仲良く見た旅の景色〉に対する「『喧嘩も楽しい』という選評にやさしさがあふれていて、胸が熱くなりました」と振り返ります。

 2月25日付の記事で触れた「より良い歌を詠むために必要なのは『言葉を砥石(といし)にかけること』」という発言に対しては、「この一文を心に刻み、精進していきたい」という決意も寄せられています。

短歌の締め切りは3月20日

 退任を記念して4月19日に朝日新聞東京本社で開く記者サロン「馬場あき子さんと振り返る 朝日歌壇の半世紀」では、心に残る投稿歌や作者について伺うほか、募集する短歌(希望者のみ、自由詠)から馬場さんが数首選んで講評します。短歌の締め切りは3月20日。申込時のアンケートの中で受け付けています。会場の定員は100人。4月25日からオンラインでも視聴可能(定員なし)。紙面購読者とデジタル有料会員は無料で申し込めます。申し込みは募集ページ(https://t.asahi.com/woph)から。

 (歌壇担当・佐々波幸子)

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