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和歌山県庁
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 和歌山県の岸本周平知事の急逝を受け、県選挙管理委員会は18日、知事選の日程を5月15日告示、6月1日投開票と決めた。県政界では候補者選びの動きが活発化している。

 前回2022年の知事選は4期務めた仁坂吉伸氏が立候補しないと表明し、新顔の争いとなった。

 国民民主党の衆院議員だった岸本氏が無所属での立候補を表明し、自民党県連は対抗する候補者選びを進めた。党の参院議員だった世耕弘成氏の主導のもとで、一度は県出身の元総務官僚の擁立が決定。仁坂氏も支援する考えを公にした。

 ところが、その後に県町村会が岸本氏の推薦を決めた。県町村会は、同じ自民党の二階俊博元幹事長と関係が深い。これを機に県連は元官僚の擁立を断念し、岸本氏を推薦することに決めた。

 選挙戦では、自民に加えて立憲、国民、社民県連合の推薦を得て「相乗り」となった岸本氏が、共産党公認の候補者と無所属の候補者を破って初当選している。

  • 参院選和歌山、保守分裂 望月前有田市長が立候補へ、二階氏らと争う

とりざたされる名前

 和歌山では、昨秋の衆院選和歌山2区でも、自民党派閥の裏金問題で離党した世耕氏と、二階氏の三男・伸康氏が議席を争う「保守分裂」の構図となった。そして、今夏に予定される参院選でも、二階氏と世耕氏が関係する保守分裂が続く見込みだ。

 そうした中での今回の知事選は、どんな構図になるのか。

 自民県連の関係者によると…

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